KICK(近畿支部コーラー研究会)に参加させていただき、毎年テーマを決めて研究発表を行ってきましたのでその内容をご紹介させていただきます。
今までのテーマとしては、
IF YOU WANT
アンシンメトリック
Allemande left, RLG, Prmenade を使わないSquare Dace(失敗)
等を発表させていただきましたので、IF YOU WANTとアンシンメトリックについて
解説させていただきます。少しでも他のコーラーの方の参考になれば幸いです。
説明の都合上アンシンメトリックから説明させていただきます。
アンシンメトリック(unsymmetric)とは非対称ということです。
 通常のスクエアセットはどのような体系でも点対称の位置に1組に対しては3組、2組に対しては4組の同姓がいることになります。
サイトコールで4人だけを見ればゲットアウトできるものこの原理によります。
アンシンメトリックの状態は通常のサイトコールでは戻すことができませんので注意が必要です。
アンシンメトリックでは以下の状態が考えられます。
1.体形は対称だが、カップルの位置が非対称
2.体形は非対称だがカップルの位置は対称
3.体形もカップルの位置も非対称
下図に非対称の体形のサンプルを示します。
kick-01
アンシンメトリックのセットアップとゲットアウト
 アンシンメトリックの作り方としては主に以下の方法があります。
1.非対象のカップル番号を指定して動かす(1&2 Right and Left Thru, 3&4 half sashey 等)
2.Near, Far 等セットの一部を指定してコールする
3.Square thru Your Couple’s No. 等のコールをする
4.if you want等でランダムな動作をさせる※
※if you wantについては次のテーマで説明
ゲットアウトの方法
 1.ノーマルポジションに戻してからゲットアウト
2.非対称の体形からのゲットアウト
ノーマルポジションへの戻し方
1.体形が対称でカップルの位置は非対称
a.カップル番号を指定してコールする
b.Near, Far 等セット非対称の一部を指定して戻るようにコールする
c.Heads(Sides)の指定でノーマルポジションに戻す※
※if you wantのテーマで解説
2.体形が非対称でカップルの位置は対称
a.Star thru, Bend the line等でノーマルポジションに戻してゲットアウト
b.ends fold等で非対称体形からゲットアウト
3.体形もカップルの位置も非対称
those facing等の指定でポジションとカップルの位置を対称にする
非対称体形から Dixie Grand 等でゲットアウト
非対称の体形からのゲットアウトで使用できるムーブメントの例
 Ends Fold
Dixie Grand
Cast off Your Couple’s No. quater
Those Facing Pass thru
非対称の体形で使用してはいけないコール
Boys, Girls等の性別を指定するもの、Star thru(Slide thru)等の男女で動作が異なるもの、Right and Left Thru, Dive Thru, California Towirlのように男女の位置が決められているものは非対称状態ではコールしないようにします。(※Slide thruは使用可能だが、注意が必要)
次は非対称のゲットアウト体形の作り方について考えます。