先日、千葉県中部地区のコーラー交流会でマイクロフォンについてお話をさせていただいた内容を紹介します。
マイクの持ち方と向け方について
口の方向を向け、できるだけ近づける、マイクの先端(グリル)の部分を持たない
※マイクの指向性が超指向性の場合は特に注意が必要
ありがちな悪い例として、手でリズムをとるとマイクの位置が安定せず、コールの音量が変化してダンサーがコールを聞き取りにくくなります。
マイクの保管方法と寿命については、防湿ケース等で保管が好ましいが、現実的には困難です。
使用直後にケースにしまったままでは、湿気が高く錆びやカビの等の原因となります。
毎週使用している場合は2~3年で劣化しますが、劣化は徐々に進行するため毎回使用していても気が付かないのと、コールをしている本人では音質の違いを認識することは困難です。
確認方法としては、新品のマイクと古いマイクを取替えで信頼できるダンサーやコーラーに確認してもらいましょう。
高価なマイクを長期間使用するよりも安価なマイクを毎年交換する方がいい場合もあります。
安価なマイクの例
BEHRINGER ( ベリンガー ) / Ultravoice XM8500
また、コールの機会が多い方はマイクを持つ手を傷めることも多いようです。そのため、軽いマイクを使用されるコーラーも見受けられます。軽量マイクとしては以下のマイクがあります。
audio technica ( オーディオテクニカ ) / MAGICSTICK MGS129
ソニー SONY ECM-360[エレクトレットコンデンサーマイクロホン]
※ECM-360は販売終了となったようです。
以上、参考になれば幸いです。
マイク・トップのクリーン・アップについて
例え2年でマイク本体を買い換える事が可能でも、ダンサーに知らないうちに段々不本意な声を
伝えている事を後で知ったらショックです。
段々、接近して囁いた時の声に変化が出て来ます。そのうち容易にハウリングする様にもなります。何よりも不衛生です。
少しでも保持する事が出来たなら幸いです。マイクトップの脱着が可能な事を確認してから
少々の色落ち程度が許せるのなら洗浄可能です、
高額有名品では、スポンジ付きグリルが一体で購入交換可能ですが。
・用意するもの
① ヤマハ『ブラスソープ』BS2他、金管楽器用洗剤、0.5~1千円。
② ビール缶くらいの太さでマイクトップが入る入れ物(飲用に再度使用しない物)-2個。
③ 使い古し歯ブラシ 、素早く網目を洗いたい時には歯間ブラシも
④ 100円ショップ等にて・不織布製エアコン/レンジフード用フィルター 切れ端程度
⑤ キッチンペーパー
⑥ 裁縫セット+糸
洗剤指定濃度は即洗い表示ですが 浸け置き洗いで書きますので、濃度は適宜に!
Ⅰ.入れ物を用意して、洗浄剤を規定の1/2濃度1杯と1/4濃度1杯を用意する。
トップの外れたマイク本体を保管できる安全な場所を考えて用意しておく。
Ⅱ.マイクトップを外す(上のshureSM-58系ならば、ネジ式で左に回して外します)。
Ⅲ.トップ裏のスポンジを注意深く外す(殆どが嵌っているだけ)。貼り付きが激しい時には、
先に漬けてから スポンジを手揉みするタイミングで外す方が容易な場合もある。
Ⅳ.トップ単体を1/2濃度の中に漬け、スポンジは薄い方に漬ける。
本体は先に決めた場所で安全に置き保管する。
Ⅴ.スポンジは半日程度漬けた後 指揉みしながら洗剤を流す。このスポンジも再使用のみ。
Ⅵ.トップ側は最長2日位経ってから歯ブラシで内側から先に洗う。
その後 外側の唾液かす等 目で確認しながら洗って濯ぐ。
Ⅶ.キッチンペーパーで軽く水気を取り 乾かす。事務用エアスプレー使用も可。
Ⅷ.内スポンジは殆どが単品再販しておらず、損傷したら代用品を緩めに作る。
(不織布ペーパーで、マーブルチョコのキャップ状の物を糸でまつり縫いして作り、
マイク本体に虚無僧被せする。サイズは中で抜けてもトップに当たって止まる位に。)
Ⅸ.トップを元通りに被せる。
以上です、ご参考あれ!