近所のスクエアダンスクラブから例会に使用しているMA-150のマイク1が反応しないのとマイク4のボリュームのガリがひどいとの相談をいただき、修理したいとの希望なので、内容を見て修理可能であれば修理させていただくことになりました。

予想される原因、マイク1の無反応についてはマイクのジャックと基板との接続の断線ではないかと予想。マイク4のボリュームのガリについては可変抵抗の劣化によるもので、本来の対応としてはボリューム交換であるが今回は接点復活剤による応急措置を実施する予定。

ステップ1 分解

MA-150の分解には、以下の写真で示す6本のネジを外す必要があります。

背面のネジ2箇所

6本のネジを外した状態

ここからシャーシの下と上を分解します。ケーブルが接続されているので無理に力を入れずに注意して行います。
今回の修理箇所は赤丸の部分です。黄色の丸で囲まれたコネクタは外しておきます。青丸の部分は上面のコンセント部分ですが、電源ケーブルが細く大きな電流には対応できませんので、ACアダプター程度の使用に限定しましょう。

ステップ2 修理作業

基盤のアップ画像です。修理予定箇所を赤丸で囲んであります。

マイク1のジャックの拡大画像です。予想通り赤丸で囲まれた部分が断線しています。

断線部分の半田付けを行い、マイク1の修理を完了します。

ボリュームのガリを解消するには可変抵抗の交換なのですが、今回は接点復活剤による応急措置を実施します。
全てのマイクボリュームにガリが発生していたので、赤の矢印の部分の隙間から、少量の接点復活剤を注入しボリュームのつまみを回して接点の清掃を実施しました。

音楽のボリュームもガリが発生していたので、少量の接点復活剤を注入します。

ステップ3 組み立て

措置はこれで完了なので、分解したのと逆の手順で組み立てをして、動作確認をして修理を完了します。

ステップ4 動作確認

動作確認結果としては、マイク1入力が正常になり、各ボリュームのガリがほとんど無くなっていました。