SDReaderは河村修氏の作成したソフトウェアでsdtty,sd32などのソフトで作成したコールシークエンスを読み込み、パソコンの画面を見ながらコールができるように作られたコールシークエンスビューアです。
詳細についてはSDReader.hlpを参照していただければメニューやヘルプファイルも日本語なので理解しやすいと思います。
今回は参考になるかどうかわかりませんが、私の使い方をご紹介させていただきます。
前回のsd.iniの説明でも述べましたが、SDで作成したシークエンスはレベル別になり、SDReaderでもレベル別に取り扱われます。また、各シーケンスにマークを付けることでマークによる分類も可能ですが、私はデータベースを難易度や内容別にして分類しております。
分類するためにデータベースを取込用、easy, middle, hard, Unsymmetric, DBD-easy, DBD-hard, rotation, singingの9種類に分別しております。(図1)
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できるだけ重複はさけるようにしておりますが、重複している例も多々あります。(^^ゞ
分類と言っても明確な基準があるわけではなく、その時の気分で決めているだけなのでeasyのつもりでコールしたらダンサーから難しいとクレームをいただいたりhardのつもりがeasyだったりということもよくあります。m(__)m
余談ですがSDでコールシーケンスを作成する際に、最初の頃はHEADS、SIDESで作成していたのですが、途中から全てHEADSで作成するようになりました。
ただし、UnsymmetricやDBDでNEARやカップルの指定があり読み替えが不可の場合は、指定部分を赤色にして間違えないようにしています。(図2)

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コールで使用する際はファンクションキーでデータベースを切り替えながらコールしたり1チップ分を別データベースにコピー&ペーストで作成して使用するようにしております。(図3・4)

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あと、SDから取り込んだ時にコールし難い部分を編集します。編集の例としては「BOYS circulate, WHILE THE OTHERS trade」を「BOYS circulate, GIRLS trade」にしたり、「spin the top (tidal wave)」「bend the line (all partner)」等()部分を緑色で追加したりします。(図5)

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コールの編集は編集したいコール行で「Enter」を押して編集モードにして、カーソル移動キーで修正したい位置に移動して入力します。修正後は「Enter」で確定しますが、Escキーで修正をキャンセルすることもできます。(図6)

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部分書式では太字やイタリック等も指定可能ですが、色の指定が見やすいと感じています。部分書式の形式は{[識別文字] [表示する文字]}となります。
識別子で色を指定する場合は黒=bk,白=wh,赤=rd,青=bl,緑=gr,黄=yl,紫=mg,水色=cyで指定できますが見易いのは青、赤、緑、紫、水色です。(図7)

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お勧めの設定としては、オプションの「その他」にある「読み込んだシークエンステキストを日付を付けて保存する」にチェックをいれておくことです。
これにより、一度読み込んだSDのシークエンステキストはSDのbackupフォルダに日付を付加されたファイル名で保存されます。
このチェックをしておかないとSDは同じファイルに作成したシークエンスを追加するので、シークエンステキストを読み込む都度全テキストを読み込もうとします。その為他のデータベースに移動したり削除したシークエンスが再度登録されることになります。手作業でファイル名の変更と移動またはファイルの削除を行う必要がなくなりますのでチェックを入れることをお勧めします。(図8)

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クラウドの利用
SDReaderで編集するデータベースですが、私の場合はクラウド上にデータベースを作成して、複数のパソコンで同一のデータベースを共有しております。そのためパソコンのクラッシュによるデータの喪失の危険や予備のパソコンへのデータのコピー等の作業をなくすことができます。
クラウドは無料で5GB程度の容量を使用することができますので、まだ使用されていない方は検討されてみてはいかがでしょうか。